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TRPG備忘録

村上のTRPG等プレイ記録(主にCoC)置き場。各シナリオのネタバレを含むのでワンクッションをご確認ください。載せられるときに適当に載せていくのでプレイ順の更新とは限りません。
←回ったり回したりしたシナリオは「はじめに」に書いてます

ピリオド・アズール

2024.1.9-10
CoC「ピリオド・アズール」
HO2:八百 真




美術館勤務の30歳。真面目で面倒くさがり。子供の頃、授業でラクガキにしか見えない絵画や意味不明のオブジェに物凄い金額がつけられていることを知って驚いたことをきっかけに「こんなの自分でもできるんじゃない?」と芸術に興味を持ったのが入口。


ネタバレ感想は続きから




め~ちゃくちゃ楽しかった~! HO2、魂の形なぞってきてウッキウキになっちゃった。握れてよかった~!!!! でもそう思えるのはKPPLのお二人のおかげなので、本当に、感謝です。
以下は感想やキャラ掘り下げなど。思いついた順で書いてるのでとりとめなく散らかってます。

・キャラシ作るときは、贋作売りの八百のこと金儲け好きの飄々とした真面目に不真面目省エネ人間ぽいイメージで練ってた。名前はHOからイメージふくらましたんですが、HO「芸術は真実を実感させる虚偽」と贋作売りであることから「嘘」「偽」がテーマ?と思い、嘘八百の対義語…って皮肉ったみたいなイメージで八百真になりました。サキちゃんの言う「八百くん」が好きだったのでとても気に入ってます。

・サキちゃんがもっと面倒くさがりぽかったからサボり仲間かも〜て嬉しくなりながら業務に当たってたら八尾の出目から想像される動きホンマにポンコツすぎてワロてた。毎度ほぼフルパワーで彫刻破壊してしかも修繕失敗するの無限におもろい。修復技術を学校で学んだとかじゃなくてまさか実地経験で培ってきてますかこれ?  台車ガラガラ……。

・私は秘匿の解釈の仕方から、割とオーナーに対する感情値高めに設定していたしそのように行動していたんですが、なるべくオーナーにはよく思われたかろう…と思ってやってる行動なんも報われなくて笑う。破壊した数の報告を必死で誤魔化そうとするコスい男。こっちの思いとは裏腹に実のところは終始オーナーが八百(てかHO2)にほぼ興味ないの最高だったな。TRPGやってると自分はもしかして精神がマゾいのかもしれないと気づかされる。オーナーにしてみたらマジ、ちょっと口が達者なだけの、ただの切り捨て要員でしかないってほんと? オーナー、HO1にはグジャグジャと思うところがあって矢印向けてるけど、HO2はどうなろうと本気で気にかけなそう。最悪(最高)すぎて大興奮しちゃった。何か理由があって選ばれてんだろうな、この、ヒミツの職務に…♡そうですよねオーナー、なんて思ってたのはこっちだけだったっつー。お、オーナー?!

・リチャード翁、目が綺麗すぎて見てるだけでずっと面白い。八百はムキー!ってなってたけどPLは笑いが止まらん。くらえ懐中電灯。おい! 夜の美術館にいる連中全員自由すぎる。帰れって。嘘、コウモリありがとう……。

・唐突に、1日目終わったときのメモ↓
これ俺が売ってた贋作つくってたのがサキちゃんだったってことなんだろうけど、寝たときに見た夢(現実?)の中身をろくに共有してないからさきちゃんが俺の秘密の立場をどれだけわかってるのかわからんし、説明したくても現実の今の俺、喋れそうになくて草。卵のところにいったら「実は俺も夢の中で~…」って説明しようと思ってたのにその前にえらいことになってしまってワロタ。隠し事するつもりじゃなかったんですよ!
前半最後のシーン、素直に性癖で助かるーーーー。むちゃくちゃ興奮するやんこんなん。ありがとうございます!のんきに部屋にやってきてサキちゃんにボコられてる八百、情けなくて最高や。何やってるん?
理由もわからずやられてんのかなぁこれ…マジでHO逆だったら絵面がえげつなすぎるのでこれでよかった。無抵抗な同僚女にまたがって、彫刻一発で破壊できるパワーで警棒を振り上げる八百!?怖いって!
でもどんな性格のHO2でもここでボロボロになって馬乗りになられてるのかと思うと、ニヤケてしまうね。顔が良くても話が上手くても性格が悪くても等しくボコられて気絶すんの、かわい~。待て、なんでさきちゃんが俺の身代わりになろうとしたの?手汗やば

・窓の外を見るやつ、だじこさんがいい声で毎度描写してくれるのがツボすぎて毎回やってもろてすみません。メチャクチャ笑っていた。天丼に弱くて。サキちゃんの「早く閉めなさいよ(# ゚Д゚)」大好き。

・追いかけまわしてた彫刻が人間だった――っての普通にウゲーッ!?てなっちゃった。蘇るフルパワー破壊の記憶。俺、ファンブルで殺してませんか? って青ざめてたけど描写的に殺してなさそうでよかった~。てかこの男が生贄の管理とかやってたのマジかよ。支配の呪文もさー。特に過去のそのへんの行いについて詳しくは描写されないけど、すごい……味あるね。へえ~……。おまえが?生贄の管理を?!

・八百、セッションとおしてもわかっていないことが多いのもオモロすぎる。サキちゃんが魂を肩代わりしてくれた理由も、オーナーが贋作売りや生贄担当として自分を選んだ理由も(それは、わかりたくないだけかも)。
HO1の作品を大事にしてたHO2をHO1が魂の代理になって守ってくれるの、すごく良~。デカ感情の構図。八百は途中で健忘症挟んだ(コラ!)のもあるけど、サキちゃんがなんで自分の代わりに魂とらわれたのかってところを理解しないまま終わってると思う。鈍感ラノベ主人公? 恩人すぎるわ。PLがサキちゃんにデカ感情持ってしまう。HO2、秘匿の形がかなり好みなんですけどさらに八百のキャラクターとうまいこと組み合わさってくれたのですっげ~嬉しかったし、ヘキだったなー。自探索者はなるべくさっぱりした設定盛るようにしてるのでシナリオとの化学反応で勝手にヘキに寄ってくるとドギマギする。

・ナグーブとの商談、HO2の見せ場なのでもっとかっこよくペラッペラ喋りたかったんだがPLがテンパっていたのであんま八百にカッコつけさせてやれなくてすまねえってなったw でもダイスは頑張ってたんじゃないでしょうか?! ニコニコのナグーブかわいいよ。ナグーブみたいなタイプに見限られるの怖すぎるので成功してよかった。値切りミスったときもサキちゃんのカットインイベント見れたので一回はミスったのもかえってよかったかも。あとPLが値切り技能大好きだからいっぱい振れてテンション上がった。

・~手汗と脳汁ビチョビチョ・ニョグタからの必死の逃亡フェーズ~
本ッッ当~~~~~に、死んだかと思った…………。見えないところから相棒のじゃない銃声聞こえるの嫌すぎんだろ。サキちゃんここに至るまで回避クッソうまいの見せつけてくれてたけどここにきて急にダイスの様子おかしくなってて笑う。どんどん距離あいていく姿に後ろ髪引かれまくるし助けに残りたいけど、いたところで残HP的にお荷物すぎて……庇おうもんなら死ぬし……まあここまでボロボロになってるのはサキちゃんのせいなんですが……え?なんで? 何回考えても冒頭の8ダメージオモロい。彫刻相手にはずっと拳銃1ダメとかだったのにサキちゃん。綺麗に自動気絶まで削ってもらってありがとうございました。それも踏まえてオーナーの拳銃決定的成功2回ほんっとにヤバすぎる~。受け流しで拳銃ぶち壊れたときの絶望感すごい。ホンマにゴネにゴネてKPさんからのご提案もしていただきなんやかんや色々あった末、必死にサキちゃんのところに引き返して最後の最後に八百のSTR決定的成功したの、本当にダイスに感謝した。八百の底力と意地を見た。サキちゃんの幸運1クリもすごい。まあ一番頑張ったのオーナーかもしれねえんだが……スマン! 俺のクリティカルに免じて許して。八百目線だと引き返した先にあった景色メチャクチャすぎるな(俺の同僚の女で俺を撃った女で俺の魂を守ってくれた女で俺の大好きな作品を描いた女がオーナーに撃たれてるしわけのわからん化物に飲み込まれとるんよ)(どうして?)(返せよ)。
ニョグタからサキちゃんを引きずり出した八百(というかサキちゃん)に銃を向けているオーナーがここでちょうど弾切れしてんのドラマチックだなあ。サキちゃんが突きつける別離のセリフもかっこいいんだ~……。
私もインターネットお絵かきマンの末端ゆえに、オーナーの思想にはわりと共感してしまい、シナリオ読んだ後はこの退場にホロリとくる。オーナーのやってることは終わってるが……。あと、シナリオ読んだ後に改めて出目から見えるHO1への殺意が高すぎて笑った。笑い事じゃねえんだが……。ちょっとは俺のことも見てもらっていいか?! オーナーの末路は胸がギュ~となるし、オーナーが物の価値を知らないとバカにしていたナグーブだけが(どこまでが騙されていたラインかってのはあるけど)オーナーの作品をちゃんと待っていたのも、切ない。

・KPだじこさんのNPC全部よかったな~。オーナーの二面性の表現とか、やさしく話しかけてくれる声も敵になった後の声も似合う~し、ナグーブのほわほわRPもかわいいしリチャードのムーブ全部オモロいし。ありがとうございます。PL共は自由にワーワーしてましたがお付き合いいただいて適宜改変などしていただき、愛情もって回していただいてて嬉しかったです!! BGMのチョイスも元ネタ知ってるやつはニヤ…としたりしてました。

・見惚れた作品とエンド分岐と八百の心情のこと
「作品の背景と価値が理解できること」「技術の優劣が理解できること」と「芸術に心動かされること」が八百の中では別のものだから、だからこそ人生で唯一自分の心を強く刺激した【見惚れた作品】のことは相当大事だろうなと思った。学校でも現職でも芸術作品に関わっていながら、他の人と同じような楽しみ方をしていない(できない)ことを八百は理解しつつも大して気にしてはおらず、別に人との感性の違いをコンプレックスに感じるような繊細さはない男だけど、刺激された瞬間はきっと嬉しかったんじゃないかなと思う。それこそ人生が変わるような衝撃というか。「客が作品を見るあの目の中にあるのはこういうことだったんだ」「自分にもちゃんと感じる心があったんだ」って。PL心にそういうもんが見つかってよかったね~と微笑ましく感じながらキャラシを作っていた。
とかなんとか思っていたらこっちの予想以上にマジでめ~ちゃくちゃ【見惚れた作品】のこと大事に想ってて本当に面白かった。オーナーにも伝わっとらんし……。精神性ペラッペラの男が何かに執着してる様は普通にかわいいのでモノローグで見せつけられる自PCの振る舞いに動揺しっぱなしだった。
自分が今から死ぬんちゃうんか?みたいな儀式のときにも肌身離さず、それを盾にされたら贋作販売(犯罪だよ)をやれという荒唐無稽な指示にすら頷くって、もう……おまえさ~八百……そうなんだ、そっか~……。この心惹かれっぷりはある意味、信仰やん。
じゃあもう、八百は何に代えても作者と作品とこれから作品が生まれるための環境を守ろうとするだろうなと思ったので、絶対にサキちゃんの心と環境を守らなきゃとエンディング前の私と八百は思ったのであった……。
ここからはエンド分岐前の怒涛の駄々こねタイムへの懺悔でもあるんですが(草)、KPがくれた情報を見れば、今までの贋作を本物と言い張り続ければきれいにこの状況を抜けられるんだろうなと感じていました。あれでも。ただ、八百、そうするかな~?という気持ちがあり……。これは別に青い部屋ルートに入るHO2を否定してるっちゅーわけではなく、ピリアズHO2というよりはあくまで八百にとっては「サキちゃんが描く本物」は、やっぱり自分が見惚れたあの絵なんですよね。だからそこは贋作云々の文脈の上での本物と言う言葉では一緒にしないかもな、と思って……。ちょっと自分でも言ってるニュアンスが難しいんですが……。八百がその技術に感嘆している、本物と見間違うような贋作であっても、今の八百が本当に見たいのは何かを模倣したものではなくてサキちゃんがサキちゃんのままに描いた絵なんだもんな。
八百は「贋作を買う人間はその作品を『良い』と思ったから買ったんでしょ?じゃあ本人にとっては真贋さておきそれを超えた価値がちゃんとあるでしょう?」の精神で贋作販売をしていたけどもしかしたらそこが少し揺らいだ…のかな? どうだろな。
まあそのへんはさておき、サキちゃんが罪を認めてブタ箱入るなりなんなりして絵を描けなくなるのが八百にとって一番最悪なルートで、いかにサキちゃんが罪悪感なく罪を逃れてこれからも作品作りができるようにするかというのがエンド分岐での八百の命題だった。そしてついでにできれば自分もあんま罪に問われないといいなみたいな(カス)。だからそれがしたけりゃ本物って言い張ればいいだろ?!なんですけど、それをしたくなかったのはやっぱり八百からサキちゃんへの独りよがり・メッセージだったのかもしれない。口八丁で戦ってきた八百ならなんとでも言い抜けられるところをそうせずに、たとえ自分が罪を逃れられなくても、君が描くべき本物を、俺にとっての本物のサキちゃんの絵を、描いてほしいっていう。身勝手な祈り。
八百はもはや厄介オタクだからよ。解釈をこね始めると大変なんだ。作品に対してクソデカ感情抱くのが初めての男だからね、仕方ないね。赤ちゃんなんだよ。
ほんでもって心配しなくてもサキちゃん自身にはほぼ罪の意識なさそうで助かった。ホンマに笑うが俺たち、罪悪感なく贋作制作&販売していたキャラシ仲間だからよ。ピース。エンド分岐の、身の振り方どうするかの話で必死にペラペラ喋ってる八百に対して若干にじんでた(なんだコイツ…)感、最高だったナ。
八百は別に自己犠牲をしたつもりはないし、罪悪感があろうがなかろうがHO情報で「本物を贋作と偽って売っていた」つってるので詐欺師が真っ当に捕まってるだけなんですけど(草)めちゃくちゃ前向きに逮捕されたことになって笑ってしまった。罪の意識もあんまりねえままで逮捕されてんのにプレイ後感が爽やかすぎる。無敵すぎんだろ。手に入れちゃったから、追い求めていたものを、サ……。
KPさんの温情で減刑いただき刑期が5年になってて(有能弁護士だじこ先生に大感謝)、サキちゃんが出所の時に迎えに行ってあげるって言ってくれてすっげ~嬉しかった。修繕師になろうかな?なんて冗談めかしていっそふてぶてしく未来も見てくれてて嬉しかった。頼むよ、ムショの中でもあの作品を想って過ごすからよ。サキちゃんが絵を描き続けてくれたら俺は嬉しいよ(信者)。絵、持ち込ませてくれたかな?

・【誰が描いたか】に重きを重く連中に「え?なんで偽物だったら怒るんですか?あなたがそれだけの額を払う価値をその絵に感じたならいいでしょ?」なんて詭弁で絵を売りさばいてきた男が、誰が描いたか知らなくてもビビッと惚れ込んで自分なりに守ってきた作品の作者が目の前にいんだよ。スゲ~な。
八百から贋作を買い求めた人のように例えば「ピカソの絵だから」欲しかったわけじゃない。
八百は「サキちゃんの絵だから」好きだったわけじゃない。
だけど「サキちゃんの絵だった」という事実は八百にとって価値の上乗せになったんでしょうか。サキちゃんの新作を見る日がきたとき「サキちゃんの絵」という色眼鏡無しに作品を見られるでしょうか。そして、そういったことを自分がどう感じたかで、これからの芸術の見方や関わり方とかも変わっていくんだろうな。なんか、30歳探索者なのによちよち歩きの子供を見守るような心境になってて笑えるけど、セッションとおして強く愛着のわいた探索者(とペア)になってすごく嬉しいです。HO1がサキちゃんでよかった。メガネコンビだったのも男女だったのも贋作への態度の似たポイントも全部いい感じに作用しててかわいいコンビだった~。大好きだ。シナリオもキャラもKPPLも最高でした、皆さんありがとうございました~!!!!


◆差分とか


◆プレイ前に描いた八百


◆シナリオ想定では逮捕ってロストENDなんだけどこの表情のまま突っ走れて良かった(刑期を終えたら継続可能扱いにしていただけた)

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